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2006年04月27日(木)更新

「起業家になくてはならないもの」とは

本日、正式に経営者会報のお仲間に加えて頂きましたので
初めてご質問にコメントをさせて頂くことになります。
よろしくお願いします。

<ご質問>
私は将来起業家になりたいのですが、起業家になくてはならないものをひとつ挙げるのであれば、どのようなものですか?また、それは、どのように身に付けるのでしょうか?
(明治大学商学部3年遠藤さん)

<答え>
ひとつ挙げるとしたら「明確なビジョンを明文化する」ことでしょう。
「明確な」とは、将来の姿がありありと目に浮かぶレベルまでイメージ出来るレベル
です。
まぶたを閉じるとそこはまるでテーマパークに身を置いたときのように
具体的に将来の姿がありありとイメージ出来るレベルです。

ビジョンとは、「心に描く像」、「未来像」と広辞苑にありますが、
「夢」ともいいます。ニュアンスは少し異なりますが、、、
ビジョンクエストといって、何日も荒野をさまよいながら”無”(私心を捨てたとき)
になったとき天の啓示を受けることをいいます。
 人生を貫く社会的使命、ミッションに気づく瞬間が誰にでも等しく訪れます。
世の中には、自分にしか出来ないことが必ず存在します。ご自分の存在意義が
明確になったとき、大勢の人の共感を得る、熱意となって現れてきます。
それに気づくかどうかは、日ごろの鍛錬※1はいうまでもありません。
※1 徹底的3S(整理・整頓・清掃)活動などの行動

方法として
 儲かること+社会にとっていいことーーー>普通の起業家
 自分の好きなこと+社会にとっていいことーー>発明起業家
「自分の好きなこと」は、社会的に正しいことは言うまでもありませんが
愉しければ、もっと良いでしょう。起業を発明する切り口で考える
だけでもいろいろとアイディアは生まれてきます。

「明確なビジョンを明文化する」方法とは、紙に書き出し、額に入れ
部屋に掲示して、毎日声に出してイメージすることです。
また、日々それを実現するために具体的な行動を起こしてゆくことです。
行動が伴わなければまったく無意味です。絵に描いた餅にすぎません。

「どのようにして身につけるか」
それは、初心者が、超一流の水泳理論書をいくら読破したからといって
優れた選手どころか、100メートルも泳げないでしょう。
行動を通して人は学んでゆくものです。
優れた経営書や起業家の自伝、サクセスストリーをいくら読んでも
行動を通して学ばなければ、単なる知識で終わってしまいます。

問題を先送りしない、出来ない理由を考えるのではなく
出来る理由、実現できる方法を考え「すぐ行動する」習慣を
通して身に着けて行くことが重要と考えています。
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