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2009年03月31日(火)更新

お蔭様で本日還暦

いつもブログをお読み頂きありがとうございます。

母に贈った花束

お蔭様にて本日、還暦を迎え皆様に感謝しています。
有難うございます。

60年前、母受難の日でもあります。
そのご恩にいまだに報いることが出来ていませんが
ささやかながら感謝の花束をプレゼントさせて頂きました。

平成大恐慌の真っ只中で迎えた還暦は、生涯忘れえぬ日となりました。
兄弟から贈られた感謝の花束

逆境の中ではありますが、社員の雇用を守るために
また日本の製造業の灯を絶やさぬためにも
全身全霊で立ち向かい、困難な道を切り拓いてゆく
生き様を貫いてゆく覚悟です。

やればできる。必ずできる。出来るまでやり続ける。
ホノルルマラソンにも還暦を機に今年初チャレンジし完走します。

古芝保治@枚岡合金工具株式会社

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2009年03月30日(月)更新

再建の三大原則とは

天分塾1泊研修にて27年間森信三先生に師事された寺田一清先生より
ご講義をいただき、懇親会でもお隣の席でお話を伺った。

呉服商を営んでいた38歳の時に森先生に出会い、何物のも代えがたい
27年間のご縁を頂かれ、人間の生き方の基本中の基本である、日々の生活習慣
の具体的方法論を伝授されました。

例えばこうです。
「学校における三ヶ条」(学校を立て直す方法)
1、校長たるもの自ら挨拶をすること。
2、校内のゴミを自ら拾うこと。
3、下駄箱の靴(生徒の靴)を自ら揃えること。

「会社再建の三大法則」 
1、「守」 時を守る
      決まりを守る
      期限を守る
2、「浄」 場を清める 
      身辺・場所・空間を整える
3、「正」 礼を正す
      礼は、心のコップを上向ける姿勢である
        コップが傾いていたら、水は入らない
      「あいさつ、表情、姿勢を常に正す」事がコップを上向ける

「即今着手」
  気付いたら直ぐに着手する。

「一日一信 百日行」 庭詰めの修行

「青山常運歩」 自然はかた時も休んでいない
 自然とはいわず 大自然である。 大生命である。

などなど、ライブでの数多き学びの機会に大感謝です。
森信三先生の教えを日々の行動に生かし、実践ををとうして
身に着けて行きたいと思いました。

古芝保治@枚岡合金工具株式会社

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2009年03月28日(土)更新

読者の方より感激のお便りを頂戴しました。

先日、京都修学院・関西セミナーハウスにて開催された天分塾にて
塾生20名の皆様に拙著をお買い上げ頂きました。

早速、拙著『儲けとツキを呼ぶ「ゴミゼロ化」工場の秘密』について
お便りを頂きましたので、ご紹介させていただきます。

 「三月の天分塾にて古芝様の著作を購入させて
 頂きました。早速一気に読ませていただいたのですが、
 素晴らしい内容に感激し、筆をとらせて頂きました。
  古芝様が実践されてきた数々の取り組みが、
 多くの写真と共に紹介されていて、とてもわかりやすく
 又、心を打ちました。きっと多くの方が、このような
 取り組みをする際の非常に良い参考になると思います。
  私も自分の職場で、家庭の中で(要改善事項が
 山積です・・・)真似できる所から参考にさせて頂こう
 と思います。本当に良い本を有難うございます。
                        N・S様

長崎県のF様から「良か本じゃ、10冊送って下され」と
お電話いただき、さらに10冊も追加のご注文を頂きました。
本日、出荷させて頂きました。

大阪市内のS様からも「本を半分読ませて頂きました。工場にもベンチ
マーキングに行かせてください。あと3冊分けてください」と
ご来社まで頂きました。

心より感謝申し上げます。


PS:
弊社で取り扱う拙著は、すべて紀伊国屋書店梅田本店で定価で分けて
頂いております。お蔭様で同書店に置かれて1年以上になりますが
ビジネス書ゾーンで平積みで売られ続けています。

日本実業出版から紀伊国屋書店まで、そこに働く幾百千の
皆さんのお仕事の恩に報いるためにもあえて定価で分けて頂いております。

古芝保治@枚岡合金工具株式会社

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2009年03月27日(金)更新

この花の名前を教えてください。

この花の名は?

この花の名は?

先日、京都修学院の関西セミナーハウスから曼殊院に至る道で
撮影させて頂いた黄色い見事な花達です。

「〇〇しゅゆ」だそうです。

古芝保治@枚岡合金工具株式会社

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2009年03月25日(水)更新

書類探しのムダな時間を 斬る!セミナー東京開催

来月、東京駅サピアタワーにて第7回デジタルドルフィンズ活用事例セミナーを開催
します。
特別ゲスト講師として関西IT活用企業百撰認定企業の京都・長濱製作所の
立入社長さんに活用の成功事例を発表して頂きます。

アルミ加工技術を得意とされる同社は
◆デジタル文書管理システムを取り入れ、図面他、資料を探すのに1日1時間以上費やしていたのが現在6秒で検索することができる。
◆書類ファイル保管棚が不要になり、空いた場所を有効利用できる。
◆作業指示書などの雛型を変更せずにデータベース化できたので、作業員の戸惑いが全くなく、効率的にデジタル化を進めることができた。
◆図面の最新版管理が容易にできるようになり、図面出力ミスが減少した。
◆事務作業のコストダウンに寄与している。
◆社員がパソコンに多く触れるようになった。
(関西IT活用企業 百選より引用)
等成果をあげられておられます。


「デジタルドルフィンズ」活用事例セミナー概要
【日時】 2009年4月23日(木) 15:00~17:30
【場所】 事業創造大学院大学・東京キャンパス(東京駅前・サピアタワー10F)
【参加料】 無料
【定員】 30名
【主催】 枚岡合金工具株式会社 3S経営革新事業部
【対象】 書類や図面の管理にお困りの方

お申込は、こちら >>>

古芝保治@枚岡合金工具株式会社

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2009年03月24日(火)更新

中小企業総合展2009 in Kansaiに出展決定!

5月27日(水)から29日(金)までインテックス大阪にて開催されます
中小企業総合展2009 in Kansai」に
厳選な書類選考の結果 3 小間で出展の要請が届きました。

従来は、新連携枠で1小間限定でしたが、今回あえて落選覚悟で
思い切って3小間で申請したところ申請内容を当して頂きました。

書類探しのムダ・無駄な時間を徹底して削減する「デジタルドルフィンズ」
とコスト削減に貢献させていただく金型を展示させていただく予定です。


来月、4月8日~11日まで東京ビッグサイトでもインターモールド2009
金型展にも東ホール・763ブースでも出展をさせていただきます。

デジタルドルフィンズ」を導入し運用することで、
3S(整理・整頓・清掃)は具現化され、工場のゴミゼロ化まで実現する
道につながる、具体例を訴求してまいります。

企業の皆様のコスト削減や
迅速な顧客対応力で、商機を逃さない
具体的な提案をさせていただきます。

是非、ご来場ください。

古芝保治@枚岡合金工具株式会社

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2009年03月23日(月)更新

京都修学院にて天分塾合宿に参加

春のお彼岸の2日間、京都比叡山麓に広がる修学院・関西セミナーハウスにて
開催されました天分塾の合宿に参加させていただきました。
修学院周辺マップ

関西セミナーハウス

同所は、北に修学院離宮、南に曼殊院、詩仙堂など歴史的風土特別保存
地区に位置し、四方を丁寧に手入れされた樹木に囲まれた自然豊かな
静かな環境の真っ只中にあります。

聞こえてくるのは、木々をわたる風のささやきと鶯の鳴き声で
大自然の生命の営みのエナジーを体で感じ取ることができます。

斜面を巧みに生かした建築と藁葺きの小門をくぐり別館に通じる庭には能
舞台も紅葉の木々を背景に映えています。
能舞台
(枯れている木々は、見事な紅葉になります)

観光ガイドにも記載されていないことから、秋の紅葉のシーズンも
春爛漫の時も、観光客の喧騒を避けて自然の中に身を置く事が
できる素晴らしき研修のスポットです。

京の都を一望出来、ここに居を構えた往時の都人の感性を
時空を超えて共有することも良い刺激かと思いました。

寺田一清先生のご講義
(森信三翁の伝道師 寺田一清先生のご講義の一コマ)

自然の中での授業風景
(自然の中での授業風景 )

森の中のセミナーハウス
(まさに森の中のセミナーハウスです。)

古芝保治@枚岡合金工具株式会社

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2009年03月22日(日)更新

石田梅岩先生の墓地に参拝!

石田梅岩先生のお墓

天分塾一泊研修・課外授業で石田梅岩先生の墓地にお参りさせて頂き、
師の心学の遺徳をしのびました。

梅岩先生は、「勤勉・誠実・正直」の精神を唱えられ。商人(あきんど)の
道徳的観念を確立されています。

石田梅岩先生のお墓への道順 >>>京阪清水五条駅より徒歩20分
さらに徒歩5分の処に清水寺があります。

2009年03月21日(土)更新

仙台・北の一さんより感動のお手紙

小関省吾さんより感動のお手紙
先日、青森の蛯沢社長さんにご招待いただいた「北の一」小関社長さんより
木版に書かれたお手紙が届きました。

「一客一心 一期一会」
「ご来店に ご縁に 大感謝」
とおこころのこもった一文字一文字に感動を頂戴しました。
木のお手紙ありがとうございます。

21日から1泊2日の天分塾の合宿で京都・修学院の
関西セミナーハウスさんに向かっています。
人身事故の影響で大阪京橋から出町柳駅の終点まで1時間以上かかる見込み
伏見稲荷駅を通過中

遅延の影響でブログ発信できることに感謝です。
京阪特急の車窓より


古芝保治@枚岡合金工具株式会社

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2009年03月20日(金)更新

「社長ブログ」を綴り続けて生まれた、渾身の一冊

お蔭様にて経営者会報3月号に掲載されました。
以下、編集部の許諾を得て転載させていただきます。

昨年の3月20日、私は人生初の単行本、
『儲けとツキを呼ぶ「ゴミゼロ化」工場の秘密』を上梓しました。

 副題に「たかが掃除で奇跡のV字回復!」とある通り、整理・整頓・清掃の
3S活動に全社挙げて取り組み、業績が向上していった過程とその間の私の思い
を綴ったものです。ブログで日々、情報発信を続けるうちに出版社の方の目に留
まり、お声を掛けていただいたのがきっかけでした。

 それ以前から新聞等で取材を受けることも多く、発刊3か月前の2007年の
12月には、NHK総合テレビの『未来観測 つながるテレビ@ヒューマン』と
いう全国ネットの番組でも、当社の3S活動を採り上げていただいています。
  経営計画に掲げた自著の出版
 実は、2002年度の経営計画の中で、私は自分自身の目標として「5年後
に本を出す」ことを掲げています。
 金型製造を主業務とする当社は、バブル崩壊後の一九九七年、創業以来初
の赤字となり、社内の士気も著しく低下していました。なんとかしようと3S活動を
中心に据えた経営革新に取り組んだ結果、生産性は大きく向上し、派生してデ
ジタル文書管理システム「デジタルドルフィンズ」事業も生まれ、以前よりもはる
かに利益の出る体質になりました。社員と一緒になって「人として正しいことを追
求する」「あるべき経営を追求する」社風を醸成できたからだと思いますが、そう
した私どもの思いや情熱、挑戦の日々の記録を、本という形で残したいという強
い思いがあったのです。

 とはいえ、当時、考えていたのは自費出版で、まさか書店に出回るなどとは、
全然考えていませんでした。しかも多くの方々が手に取ってくださり、これも想
定していなかったことですが、その年の秋には増刷がかかりました。

 当社の工場は、2001年の暮れ、松下電器産業(現パナソニック)の社員の
方が見学にいらしたことで話題になり、多くの方が見学に来られるようになって
います。いまでは定期的に見学会を開催していて、これまで累計1500社、4
500名以上の方がいらっしゃいました。
 本を出すまでは、見学者は何らかの形でご縁のあった方が大半でしたが、本
書を読まれた方からお申し込みをいただくケースが多くなっています。

 講演のご依頼も増えています。昨年10月、岐阜県中小企業家同友会のフォー
ラムでお話をさせていただいたときは、6つの分科会があり、それぞれ錚々たる
経営者の方が講演をされたわけですが、一番小さな会社の社長である私が、本
書のタイトルのままの内容で基調講演をさせていただきました。
 このように注目していただけるのは、ビジネス書の老舗といえる出版社さんから
単行本を発刊することができたからでしょう。すでに述べたように、ブログ等で
日々、情報を発信し、そのことで出会った方々とのご縁を大切にしてきた結果
が、本の出版という形を取って現われたようにも思います。

 以下、私がどのように情報発信してきたのか、それが一冊の本になるまでの経
緯を、もう少し詳しくお話ししていきます。情報発信に躊躇しておられる経営者
の方が、新たな一歩を踏み出すきっかけにしていただければ幸いです。

   すべてはブログから始まった
 まずブログを始めることになった経緯からお話ししましょう。
 2005年の春、中野瑛彦先生のブログセミナーに参加したときのことです。
蒲郡製作所の伊藤智啓社長さんとご一緒させていただいたのですが、すでに
ブログを始めておられた伊藤さんの記事が、サンプルとしてプロジェクターで映し
出されていて大変驚きました。
 当日、セミナーに先立ち、当社に足を運ばれた際の模様を「大阪のH社さん
で文書管理システムを見学」と題してすでにアップされていて、その記事が映っ
ていたからです。それまでホームページの更新などは自分でしていましたが、こ
んなに簡単に、すばやく更新できるということを目の当たりにして、大きな衝撃
を受け、同時に感動しました。それがブログを始めたきっかけでした。
 二つ目のブログとして書き始めた「経営者会報ブログ」との出会いについても
触れておかなくてはいけません。

 2006年の2月、日本実業出版社さんの主催するブログセミナーが大阪商工会
議所で開かれました。そこで、すでに社ブロガーとして名を馳せていた、同じく
旧知の敬愛する三元ラセン管工業の髙嶋博社長さんが講演されるというので、
私は応援させていただくつもりで駆けつけました。
 いま経営者会報ブログでご一緒させていただいている久米繊維工業の久米信
行社長さんの基調講演があり、当時からお世話になっていた「e 製造業の会」の
村上肇さんもおられて、会場は熱気に満ちていました。その熱気に背中を押され
たことと、経営者に特化されたブログサービスであることに大いにメリットを感じて
入会し、以来、仕事のある日は特別な事情がない限り、毎日、書いてきました。

 基本的なスタンスとして、マイナスの情報や他人の悪口は絶対に書きません。
読む人の気分が明るくなる前向きな情報、あるいは当社が「利他」の精神で歩
んできたということを具体的なエピソードを交えて書く。それが、私なりに考え
た「編集方針」でした。
 そして、経営者会報ブログで書き始めて一年を経た2007年の夏、日本実業
出版社の編集担当のKさんから「3S活動への取り組みを中心に、御社が〝行列
のできる〟町工場になっていくまでをまとめて欲しい」と執筆のご依頼をいただ
きます。思わず耳を疑いました。「本当に私でよいのですか?」と何度もお尋ね
したくらいです。
 実は、その一か月前、別の出版社から同様の趣旨で依頼がありました。
ただし、こちらは自費出版。
費用は一万部で1000万円もかかるというので、丁重にお断りしました。
日本実業出版社さんからのご依頼は純然たる商業出版でしたので、思わず聞き
返してしまったというわけです。
 ブログを書き続けていたとはいえ、ブログの記事は、そのままではビジネス書の
原稿にはなり得ません。改めてまとめる作業は楽ではありませんでした。
 私としては、3S活動について訴えたいことはそれこそ山ほどあって、どうしても
記述が細かくなりますし、専門的になります。それをKさんはうまくリードしてくださり、
おかげで3Sを知らない人、直接製造業にかかわったことのない人にも参考度の
高い本になったのではないかと思います。私の訴えたいことと、市場性を考える出
版社側のプロとしてのスタンスとが、うまく融合したといえるのかもしれません。

 タイトルについても紆余曲折がありました。「ゴミ」という言葉をタイトルに使うこと
に、私としては、かなり抵抗がありました。結果として、あえて3Sという言葉を使わ
ず、「ゴミゼロ化」とうキーワードを打ち出したことで読者層に広がりが出ました。
やはり、餅は餅屋だなと感心した次第です。
 感心といえば、装丁に関しては、案を見せていただいた瞬間、これ以上のもの
はない、と思いました。「町工場」と聞いて多くの人が浮かべるイメージの逆を
いっていて斬新ですし、何より、私が感じてきた、整理・整頓・清掃に取り組ん
で一段落したときの爽快感がよく現われていると思ったからです。

 もう一つ、感心したのは、冒頭部分に漫画をもってこられたセンスです。
10年ほど前、3S活動が一区切りした際、今後も力を入れていくと宣言した私に、
「3Sをやる時間があるなら本業に専念すべきだ」と一部の社員が〝叛旗〟を翻
したことがありました。そのエピソードを8ページの漫画にしてあるのですが、
どの企業にもある、新たな取り組みを進める際の軋轢、人の問題をわかりやすい
形でお見せすることで、書店でぱっと本書を開いた読者の方の共感を呼んだ部分
もかなりあったと思います。

 ただ、本書に関して関係者・読者から一つだけクレームが生じたのがこの部分
です。副社長に就いている弟から苦笑まじりに「俺の髪は10年前はこんなに薄
くなかったよ」と、文句を言われてしまいました。作画の方に現在の写真を渡し
て絵にしていただいたからで、ちょっと申し訳なかったなと思っています。

   想像以上の反響が…
 実際に本が出るまでは、社員の皆も半信半疑で、「本当に出るの?」という空
気はありました。私自身、この目で書店さんに並んでいるのを確かめるまでは、
同じような気持ちでいたのも事実です。もちろん社員には全員に配布しまして、
皆、喜んでくれました。店頭に平積みで置かれているのを見た瞬間は、言葉では
表現できないほどの感動がありました。
 いまも大阪市内の紀伊国屋書店梅田本店では、ビジネス書のコーナーで平積
みで置いてくださっています。
 ありがたいことです。
 参加しているe 製造業の会では出版記念の工場見学会とパーティーを開いてく
ださり、記念の盾まで頂戴しました。3S活動における私の師匠である、経営コ
ンサルタントの大山繁喜先生は、ご自身で何十冊も購入され、講演などで配って
くださっています。増刷になったのはこうした有縁の方々の無償の「営業活動」
のおかげでもあります。
 反響という点では、冒頭で述べたように、ご縁のなかった方から、見学会のお
申し込みをいただくことが増えました。少し前には、韓国のサムスン電子の取締
役の方が本書で当社を知り、韓国から17名も社員の方を引き連れて見学にいら
したこともあります。
 全国の多くの経営者の方から「感銘を受けました」「勇気を出して経営革新に
取り組むことに決めました」といった、お礼のお手紙やメールを頂戴することも
多く、私にとっても社員にとっても本当に励みになっています。このように、一
冊の本を出せたことで、新たなご縁が広がりつつあります。
 世の中には立派な経営者がたくさんおられます。そうした方々の経験や事業へ
の情熱を知りたがっている人は多いと思います。経営者自らが情報発信すれば、
自社の事業の発展に寄与するばかりか、トップの思いまで含めた取り組みが多く
の経営者の知るところとなり、問題解決に役立つでしょうし、勇気が湧く人もい
るはずです。社会的にも非常に価値あることです。ご縁も広がります。

 情報発信に努めるとしたら、現時点ではブログほど適したツールはないでしょ
う。いつか本を出そうとお考えの場合もブログで発信するのが近道だと思いま
す。自ら情報を発信することで出会いとご縁が生まれます。そのご縁を大切にす
るーー社業にとっても社長の人格形成のうえでも重要な姿勢ですし、出版の機会
はあくまでも、その過程で巡ってくるものなのだと思います。


「日本実業出版社・経営者会報2009年3月号より」

古芝保治@枚岡合金工具株式会社

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会社概要

<a href="http://www.sg-loy.co.jp/" target="_blank">http://www.sg-loy.co.jp/</a>(枚岡合金工具㈱金型事業部のホームページ) <a...

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個人プロフィール

1949年3月 大阪市生まれ。桃山学院高校卒業後、30年間自社の金型設計・製造に携わるかたわら1983年より自社の販売・受発注管理システム独自に開発2001年よりISO9001工程認証システム等統合管理ソフトを開発。現在、金型の他、現場のアイディアを生かした「デジタルドルフィンズ」事業を立ち上げ...

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