枚岡合金工具株式会社

6月1日、奈良県橿原市の医療法人桂会平尾病院様の医療情報室を訪問させて
頂きました。
同病院は、関西IT百撰優秀賞ご受賞の医療法人であり２月のご発表の時には
最前列でプレゼンターションを拝聴させていただき、真っ先に名刺交換
させて頂きましたご縁によりこの度の勉強会となった次第です。

「患者に優しく安全な医療」の理念のもとに IT技術を独自に開発し
数十億するシステムを現場のアイディアで見事にローコストで構築活用さ
れておられます。

医療情報室の小林弘和様が２０年前同院に来られたときには、受付ロビー
が患者様で溢れ、周辺の駐車場も車で溢れかえって有様。さらに効率の
悪さゆえに夜間診療もしなければ病院経営が立ち行かない有様でした。

最初に着手されたのは、患者様の整理・整頓として予約システムを構築！
一気に混雑が解消し、次に取り組んだのが患者様診療の進捗見える化として
「入院」と「外来」に分けて、まずは「入院」のシステムから
様々なシステムを独自に開発！
IT化推進にあたっての着眼点として「メーカー任せではなく40代50代のITに
不慣れな看護師さんからドクター＆クラークまで巻き込んで皆んなでやっ
てゆく”まずは人づくりから”といくことで時間をかけてコーチングし各
部署に展開！
さらに従来システムの使い勝手の良さを継承し作り込んでゆかれ
個々の画像診断装置など一元的に包括する連携システムまで構築！
まさに”小さく産んで大きく育てる”データベース構築のサクセスストーリ
のセオリー通り展開をされたおられます。　


随所に患者様のために誰にでも遠くからわかる案内版はいうに及ばす
０．０１％のミスが許されない医療現場をITの力で支える「HIS　（ホスピタル・
インフォーメーション・システム）」、PDAを活用したQRコードの３点認証
タブレットを活用した手書き入力装置、顔写真つきIC付きIDカードなど
個々の部門、部署ごとの技術を集めて、一つの巨大なシステムを構築
運用されておられます。

節約された莫大な経費は、患者様のためにMRIなど近隣の病院では
手が出ないものまで揃えられ、地域全体の医療連携をサポートする
仕組みも独自に開発されています。






枚岡合金工具株式会社
古芝保治









２０１５年出展予定