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金型工場2代目会長の「経営革新」成功への日々を綴ります。
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2025年10月14日(火)更新
「人を想う心が生んだ、涙の表彰」
浅井周英先生が主催されている「和歌山読書会ご案内集」の一部を、
ご講演の中で感動的なエピソードとしてご紹介くださいました。
その素晴らしい内容を、皆さまにもぜひご紹介させていただきます。
昭和三十年代のある高校での卒業式の話が伝わっています。
この高校では、毎年の卒業式で、成績優秀な生徒やスポーツ・音楽などで
顕著な活躍をした生徒が表彰されていました。
その年も例年どおり、成績優秀な女生徒が壇上に呼ばれ、
続いて県の陸上大会で入賞した男子生徒が表彰されました。
ここまではいつもと変わらぬ光景でした。
ところが、その年はもう一人の名前が呼ばれたのです。
「山田A子さん(仮称)」――。
会場がざわめきました。
なぜなら、彼女は成績も特に優秀ではなく、クラブ活動もしていません。
遅刻や早退も多く、学園祭でもクラスの催しに協力する姿は見られませんでした。
誰もが「なぜ彼女が?」と驚いたそうです。
そして一番驚いたのは、他ならぬ本人でした。
名前を呼ばれても立ち上がろうとしなかった彼女に、
校長先生が静かに声をかけました。
「山田A子さん。この壇上まで上がってきてください。」
校長先生の言葉に促され、彼女は戸惑いながらも壇上へと歩み出ました。
校長先生は、少し声を詰まらせながら賞状を読み上げました。
「山田A子さん。あなたはこの三年間、病気の母を看護しながら、
四人の弟妹の世話をしつつ、よくぞこの学校へ通われました。
あなたのような生徒こそ、我が校の誇りであります。
ここにその努力を讃え、表彰します。」
その瞬間、会場は静まり返りました。
彼女は賞状を受け取ると、こらえきれずに「ううっ」と声を上げ、
次の瞬間「わあっ」と泣き崩れました。
すると、会場にいた全ての生徒が立ち上がり、惜しみない拍手を送ったのです。
出典(令和6年3月 和歌山読書会御案内)
校長先生の眼差しには、成績や実績では測れない“生きる力”を
見抜く温かさがありました。
山田さんの姿には、どんな境遇にあっても、日々を懸命に生き抜く
尊さが宿っていました。
この話は、私たちに「本当の努力とは何か」「人を評価するとは
どういうことか」を静かに問いかけてくれます。
胸の奥が熱くなり、改めて“人を想う心”の大切さを感じずにはいられません。
枚岡合金工具株式会社
古芝保治
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