枚岡合金工具株式会社

「ドルフィンがあるから、お客様からのお問い合わせにすぐ対応できる。
本当に助かっています。」
段ボール組合の会合で、近畿刃物工業株式会社のY部長がそう語ったひと言が、
今回の取材の幕を開けました。
 

段ボール専用の刃物メーカーとして数多くの特許を誇る同社。
その現場で「ドルフィン」がどのように活かされ、
どんな価値を生み出しているのか。
筆者はその真実を確かめるため、取材に向かいました。
 

ドルフィン導入前の課題

かつて同社では、加工済みの紙図面を毎日ビニール袋に入れ、
日付をマジックで記入してキャビネットに保管していました。
1日100件、多い日には200件を超えることも。

お客様から問い合わせがあると、「何月何日」の袋を探し出し、
中の図面を手作業でめくって目的のものを探す
――まさに 非効率の極み であり、時間も労力もかかる大きな負担でした。
 

その後、R社の光ディスク型システム「リファイル」を導入し、
図面をデジタル化して整理に取り組みました。
しかし、専用機の使い勝手が悪く現場には定着せず、とん挫してしまいました。
 

導入意思決定の背景

「リファイルが使いにくかったからドルフィンにした」
――決して単純な理由ではありません。
導入を後押ししたのは、社長が外部の企業（共伸技研様）から
直接聞いた “ドルフィンはいい” という信頼の口コミでした。
 

導入の決め手（他製品との比較）

2009年当時、多くの製品はフォルダ管理（エクスプローラー形式）を
ベースにしていました。

しかしフォルダ管理では、社内でルールを徹底するのが難しく、
探すのにも手間がかかるという限界がありました。
 

一方、ドルフィンは

• データベース管理
• キーワード検索で誰でも瞬時に情報を取り出せる

という仕組みを備え、先見性と独自性で群を抜いていました。
さらに「作業が楽になり、現場が助かるならやってみよう」
というトップの前向きな意思決定も、導入を後押ししました。

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