大きくする 標準 小さくする

2026年04月02日(木)更新

「桜咲く季節に想う、MacSEとの原点」

ありがとう新聞4月号 <<< 編集後記 >>>

 春の訪れとともに、心躍る四月を迎えました。

今回、ありがとう新聞4月号・PDF版の誌面に掲載できなかったマックの余談です。
 

 今から39年前、皆でシェアして使おうと、回転テーブルに載せられた
新しいMacSEを囲み、操作説明を受けました。

 

 9インチの画面を備えた一体型のマックは、白地に黒文字を表示し、当時
主流だった黒い画面にグリーンの文字が光る表示とは対照的で、目にも優しく、
実に画期的でした。

 

 英数コマンドを打ち込むのではなく、視覚的で直感的な操作によって、
誰でもすぐに使えるその操作性は、大きな衝撃を与えてくれました。

 

 メモリ2MB、ハードディスク20MB。OS:漢字Talk 2.0

それでもプリンターを含めると一式は100万円を超える高価なものでしたが、
その場で親父から「直ちにあと2台を発注せよ」と指示がありました。
さらに米国からの個人輸入も進め、導入は一気に広がっていきました。

 

 その結果、当初の「皆で囲んで使う」という目論見は外れ、マックを
載せていた回転テーブルは役目を失い、やがて無用の長物となっていきました。(笑)

 

 図面の描画の処理スピードに満足できず、専用長尺トルクドライバーで
本体を分解し、メモリを増設したり、米国からアクセラレータボードを
取り寄せて装着したりと、手探りの改良を重ねていきました。

 

 こうした解体・装着・組み立て・動作検証という一連の試行錯誤を
通じて、コンピューターサイエンスを実地で体得していきました。

 

 なにより、マックSEを解体した際に驚かされたのは、プラ筐体の
内側に刻まれていた50名近い開発者たちのサインでした。

中央にはスティーブ・ジョブズのサインもあり、その存在感は
ひときわ印象的でした。

 

 そこには、これから世界を変えていこうとするパイオニアたちの
誇りとリスペクトが確かに刻まれており、マックはもはや単なる
工業製品の域を超えた、ひとつの芸術品のような力強い気配を放っていました。

 

 そのときに受けた感動は、まるで昨日のことのように、今も鮮やかに
よみがえってきます。



 

さて、 大阪城公園の桜も見頃を迎え、春の訪れを存分に感じられる季節と

なりました。しかし、花粉の飛散も本格化し、ジョギング中には思わ

ず目が潤み、鼻をすすりながら走る日々です。

 春の美しさを楽しみつつ、体調管理にも気を配りながら、心弾む季節

を満喫したいと思います。

 時節柄、皆様 のご健康とさらなるご活躍を心よりお祈り申し上げます。



枚岡合金工具株式会社
古芝保治

<<  2026年4月  >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30