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2021年09月14日(火)更新

『試練にこそ生きる稲盛経営哲学』の講演勉強会


ホテルニューオオタニ大阪・鳳凰の間にて50席限定にて

大峰堂薬品工業(株)の辻将央社長をお招きして

『試練にこそ生きる稲盛経営哲学』の講演勉強会が

開催され、世話人の一人として参加させていただきました。


辻さんが10歳の時にお父様が交通事故で急逝され、後継者としての覚悟を決められ

お祖母様から29歳の時(1999年)に経営を引き継がれました。

2004年の年末に大きな試練に直面されます。

それは、売上の80%を占める得意先の経営破綻、さらにはその会社のための

下請け工場の個人借金が6億円。それで一気に赤字に転落しました。その後

会社未来を感じなくなった会社親族幹部の着服、横領事件が発覚して苦渋の決断で

懲戒解雇されます。その時点で部長以上の幹部が誰もいなくなる出来事が3ヶ月間

に発生しました。

 導かれるように、稲盛哲学との出会いが生まれます。

「自分の周囲に起こる出来事は、全て自分自身が招いたことである」「鏡の法則の言葉」で、

「(困難に出会った時に)自分はどうしたいのか?自分はどうするのか?ということで

自分の心次第で自分の未来を切り拓いて行くことが出来るんだ!」と気づかれて

自ら素晴らしい運命を切り拓いてゆく端緒になって行かれます。

人生・仕事の結果=考え方 X  熱意 X 能力 として先ずは、「考え方」と「誰にも負けない

努力」という答えを得られたことで、身体の底から大きな力が湧いてくるのを感じられ

次々と会社再建に向けて燃えるような情熱で次々と手を打って行かれました。

社長兼 営業部長兼、研究会開発部長兼、管理部長となり人事制度改革にも着手され3時間睡眠

で猛烈に働かれて、単年度で赤字から黒字化にV字回復し、売上対経常利益率20%以上を達成!

2008年には盛和塾第16回全国大会で稲盛経営者賞第3グループ第1位を受賞されます。


しかしその後に第二の試練がやってきます。

倒産の危機から免れることでやってきたことが、業績偏重主義に陥り、「愛」のない

企業体質にいつしか変わって行ったのでした。

「人間愛のある経営として 全従業員の物心両面の幸せを追求」する言葉に感銘を受けて

理念経営を目指して主要メンバー20名のプロジェクトチームで「理念手帳」作成に取り組んで

10ヶ月完成!会社の憲法となり、浸透するための合宿を行い、大震災に備えてリスクヘッジと

して100億円プールすることが、社員さんの人生設計と会社の方針でリンクして大躍進を

されてゆくのですが、いつしか100億円貯めることが目的化して行き、間違いに気づき

その後軌道修正をさせて行かれます。


第3の試練は、漢方薬の原材料の高騰です。ある材料は3年で8倍にもなり屋台骨をゆるがす

ことになって行きました。「動機善なりや、私心なかりしか」の言葉で業界全体の原材料の調達を

考えて新たな道筋を切り拓いて行かれます。

 その後、盛和塾最終年度の2019年の世界大会で経営体験発表されて、稲盛塾長より

感謝状を授与されました。カンボジアに小学校を建設されたり、社員の子供たちの通う

小中学校に文庫を寄贈されるなど、社会貢献にも熱心に取り組んでこられています。


さらに大試練は、世界大会の直前の2019年5月16日に大峰堂薬品工業の

本社工場で火災爆発事故が発生して2名の社員が救急搬送され、主要生産設備が被災して

生産が停止することが起こります。

その時、真っ先に病院に駆けつけられた社員さんを愛する姿に感動いたしました。

生産の20%を担う生産設備の被災により、残された設備で社員の皆さんが不眠不休で

底力を発揮されて2ヶ月で過去最高の生産量にされて行かれました。

「もうダメだ、というときが本当の仕事のはじまりなのです」という稲盛哲学である

京セラフィロソフィーが社内に浸透していたおかげで各部門間の垣根を越えて

全社一丸体制で危機を脱して、過去最高の業績を積み上げて行かれました。

大峰堂薬品工業の辻社長をはじめ社員さんの燃えるような熱意、情熱をもって危機を乗り越え

未来を切り拓かれてゆく姿に敬服致しました。

200名を超える社員さん一人ひとりに関心を向けられ、何より社員さんを「さん」付けで呼ぶ

辻社長の人間愛あふれる生き方に共感、共鳴、感動をいたしました。


枚岡合金工具株式会社
古芝保治
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