大きくする 標準 小さくする

«前の記事へ 次の記事へ»


「【明大生との毎週一問百答】、「デスクまわりの整理術について」

投稿日時:2006/08/11(金) 19:45rss

坂野さん、はじめまして。
金型の設計・製造を生業に3年前からデジタル書類管理システムの開発
を手がける枚岡合金工具㈱の古芝といいます。
整理・整頓に関する貴重なご質問をありがとうございます。

<質問>
私は、ある一部上場企業でアルバイトを続けて3年目になります。
この会社では、約2週に1回のペースで担当者によるオフィスのチェックがあります。
ちょっとした事でも怪我につながるような危険な所はないか、机の上は整理されているか、机の下には何も置いていないか。などといったようなチェックがあります。
社員約100名の方々のデスクを目にしますが、パソコンの画面のまわりがポストイットだらけの人、机の脇に書類が縦横に積み重なっている人、書類が小分けになっている人、とさまざまです。そして、それぞれのデスクに“仕事がはかどるテクニック”が見られます。

そこで、質問です。
経営者の方々のオフィス、とくにデスクまわりはどのような状況でしょうか?
(明治大学商学部 坂野和哉さん)


 弊社では基本として机の上は、いつも離発着可能なように滑走路状態を維持する
ことを目標としています。
 今必要なもの以外机の上に置かないようにしていますが、日々の郵便物
定期購読誌、決済書類で1日でも放置をすると書類が直ぐに溜まってゆきます。

 弊社では、まず紙の書類を整理(捨てるものと、登録して捨てるものと 登録して
保存するものに区分)します。
そして、自社開発のデジタルドルフィンズという書類管理システムを使い
スキャナーで登録して、書類に纏わるキィーワードや関連の語句など電子的なインデックスをつけて登録してゆきます。

平行して紙の書類の大半を捨てるというルールにしています。
その効果として、モノ探しに裂かれる時間は、年々削減出来て、
さらに、書類の保管場所も削減するこが出来ている状態になっています。
いつでも、だれでも、要るものが、すぐに(15秒以内)取れるように日々整理・整頓・清掃活動に取り組んでいます。

3Sの定義とは、次のとおりです。
整理とは次の4つに区分することをいいます。
 要るもの      =生 品=「直ちに必要なモノ」
 急がないもの   =休 品=「5日以内に必要なモノ」
 当分要らないもの=半死品=「6ヶ月以内に必要なモノ」
 要らないもの   =死 品=「6ヶ月以上使用しないモノ」
                       →無条件で人以外捨てる。
整頓とは
 いつでも、誰でも、要るものが、すぐに取り出せるように並べ置くことをいいます。
 1、定位置=いつも同じ方向
 2、定 量=決められた最大または最小数
 3、定方向=いつも同じ向き
 4、表 示=モノに表示
 5、標 識=場所に標識

清掃とは
 1、ゴミなし
 2、チリなし
 3、ホコリなし
 4、汚れなし
 5、ピカピカ
1~5を維持する活動をいいます。

これらを日々実践すると
「守ることを決めて、決めたことを守る」風土が形成されてゆきます。
さらに心までピカピカになってゆきます。

トラックバック一覧

コメント


整理整頓清掃をしやすくする定義づけありがとうございます!!

古芝さん、初めまして。私は今回の整理整頓の質問をさせていただいた、明治大学坂野和哉です。今回の古芝さんの整理整頓清掃に関する定義、非常に分かりやすかったです。いつでもだれでいるものがすぐに取り出せるようにするという事だけでも随分と違ってくることかとおもいます。
また、守ることを決めて、決めたことを守る風土を形成して心までピカピカにというアドバイスありがとうございます。私自身、さまざまな方からアドバイスを頂いていくうちに、『身の回りから変える事によって、人も変わる』という事を理解し始めたところです。これからは、『守ることを決めて、決めたことを守る』という事を実践していきたいとおもいます。
今回は私の素朴な質問でしたが、真摯に答えていただき非常に感謝しています。どうもありがとうございます。簡単な感想とコメントですが、これで失礼したいと思います。今回はありがとうございました。

Posted by 坂野和哉 at 2006/08/16 11:38:00 PASS:

コメントありがとうございます。

坂野さん、貴重な感想とコメントを頂き
ありがとうございます。
追加のコメントになりますが、整理・整頓・清掃
でも「感謝」の心を込めてすることが大切です。
人に云われてする、あるいは「メンドクサイ」と
思いながらするのとは、結果がまったく違って
きます。
「ありがたいと思いながら感謝の心を込めて」
行う仕事は、傍から見ていても自然とプラス
エナジーを発して感動を引き起こします。
また、仕事をした後の充実感満足感は金銭では買えません。
小さな一歩から始め、行動を継続することで
人の人生、運命さえも変えて行けると信じています。
是非頑張ってチャレンジを継続してください。

Posted by 古芝保治 at 2006/08/17 21:17:00 PASS:
名前:
Eメールアドレス:
コメント:
ファイル

画像の英字5文字を入力して下さい。:
パスワード:

会社概要

<a href="http://www.sg-loy.co.jp/" target="_blank">http://www.sg-loy.co.jp/</a>(枚岡合金工具㈱金型事業部のホームページ) <a...

詳細へ

個人プロフィール

1949年3月 大阪市生まれ。桃山学院高校卒業後、30年間自社の金型設計・製造に携わるかたわら1983年より自社の販売・受発注管理システム独自に開発2001年よりISO9001工程認証システム等統合管理ソフトを開発。現在、金型の他、現場のアイディアを生かした「デジタルドルフィンズ」事業を立ち上げ...

詳細へ

バックナンバー

<<  2024年11月  >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

コメント一覧

最新トラックバック

  • 日本一明るい経済新聞1月号に紹介されました。 from 三元ラセン管工業株式会社 ベローズ案内人高嶋博 「会長の日記」
    時々セミナーでお手伝いをさせていただいたり、NHKの「おはよう関西」で紹介を頂いたり新聞にコラムを書かせていただいたりして、いつもお世話になっている日本一明るい経済新聞の竹原編集長さんが開いている勉強会で昨年の11月にお話をさせていただいたときにインタビューを受けました。 それが日本一明るい経済新聞1月号の「Person 人 ひと」に掲載されていました。
  • アップル Mac Pro 2019 from CRAFTS DESIGN
    ( Apple Mac Pro 2019 ) ある意味、集大成そして完成形。ですが。 米アップルのMacシリーズ最高峰、Mac Proが、2019年、デザイン一新でリニューアルされました。 この前身となる、2013年発表のMac Proで意表をついた独創的でユニークなデザインから、心機一転、と言うより原点回帰と言ったほうがいいのでしょう。Power Mac G5から、初代Mac Proへと受け継がれていった懐かしいデザインを彷彿とさせるスタイルに変更されました。 前作のMac Proのデザインは、外…
  • 働き方改革推進セミナーで講師をさせて頂きます。 from フレキシブルチューブ、ベローズの三元ラセン管工業株式会社 高嶋 博 社長の日記
    6月29日(金)ハローワーク大阪東の主催、大阪東雇用開発協会の共催、大阪市東成区役所、大阪市生野区役所、一般財団法人東成工業会、一般財団法人生野産業会の協力で東成区民センター2階大ホールにおいて「働き方改革推進セミナー」が開催されます。 その第2部で我が社の「働き方改革!」と題して講演をさせて頂くことになりました。 中小企業ができる、情報の共有や就業規則の整備、意識改革、社会貢献などをお話
  • 「すぐやる人だけがチャンスを手に入れる」 from フレキシブルチューブ、ベローズの三元ラセン管工業株式会社 高嶋 博 社長の日記
    久米繊維工業㈱の久米信行会長さんから墨で書かれたサイン入りの新刊書「すぐやる人だけがチャンスを手に入れる」と直筆のお手紙が添えられて送られてきました。 凄く読みやすい本で、子供から大人までお薦めの本です。 井戸の中にいた一匹の「すぐやるカエル」がどのように変わっていくか、一緒に挑戦の旅をしてみませんか。 もしあな
  • 「人を育み 利益をもたらす『会社を強くする習慣』古芝さん出版パーティー from (株)京都工芸【タオルはまかせたろ.com】 タオルソムリエ 寺田 元 の日記
    こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。 「熊本震災復興支援チャリティー&出版記念感謝の夕べ」にお招きいただきました! 「人を育み 利益をもたらす『会社を強くする習慣』を出版された古芝さん、おめでとうございます! 全国から青森から沖縄まで古芝さんファンの縁者がお祝いに駆けつけ素晴らしい古芝さん らしい宴となりました。 出版された印税はすべて