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蜂谷先生の「謂れなき虜囚の半世紀を顧みて」は感動でした。

投稿日時:2008/01/30(水) 23:29rss

蜂谷弥三郎先生

29日盛和塾北大阪・新年互礼会が帝国ホテル大阪で開催され
「謂れなき虜囚の半世紀を顧みて」と題して90歳の蜂谷弥三郎先生を
お迎えしてお話を聞く機会を頂きました。

蜂谷先生は、大正7年滋賀県にお生まれになられ、昭和16年(23歳)
にご家族と共に朝鮮に渡られ、肺を患い入院していたときに知り合った看護士
久子さんとご結婚されます。終戦の翌年、身に覚えのないスパイ容疑
でソ連に連行の日「数日で戻るから」と奥様と約束され、以来久子さんは50年
以上も夫の帰りを待ち続けられます。

一方シベリアの地マガダン収容所に連行された蜂谷先生を待ち受けていたのは
謂れなきスパイ容疑の人権蹂躙の過酷な取調べと強制労働でした。
KGBの厳しい監視のもとで、未経験にもかかわらず独自の工夫で理髪士、
指圧を用いた仕事ぶりが収容所副所長に評価され、評判が評判を呼び
収容所での刑期も軽減されます。
写真技師、農場経営など誠実な仕事をつうじてロシアの人々の信頼を
得られてゆくのです。
しかし、スパイ容疑の烙印は消えず厳しい監視のもで、帰国の望みもたたれ、
奥様に再婚の勧めの手紙を出されますが、手紙は届いていなかったのです。
同じ境遇にあったロシア人であるクラウディアさんと結婚、時に46歳でした。

銃口をなんども突きつけられますが、気丈にも蜂谷先生の前に立ちはだかり
「殺すなら私を撃ってから」とクラウディアさんは命を投げ打って
助けるなど、共に支えられる暮らしが37年も続くのです。

ソ連崩壊後にクラウディアさんは「あなたを故郷に帰す」ために
ハバロフスクの日本総領事館に出かけ、離婚と引き換えに帰国許可を
とられ、平成9年3月23日久子さんの待つ祖国に帰還を果たされます。
実に52年ぶりの再会となります。

愛染鬘の3番の歌に
「優しかの君 ただ独り
 発(た)たせまつりし 旅の空
 可愛い子供は 女の生命(いのち)
 なぜに淋しい 子守唄」
「おまえがどんな気持ちで子守唄を歌っていたか
それを想えば胸が張り裂けれる気持ちがする」

その話を聴いてしばらく立ち尽くしていた妻はしがみ付いて大声泣きました。
そこで初めて今日まで辛かったことが晴れたのです。
母さんの涙は、真珠のような涙。黄金の涙。
よく頑張ってくれたね。
一緒に泣こうじゃないか。
そんな想い出があります。

異国の地で蜂谷先生は数々の歌を作詞されました。

静かに明け行くシベリヤの
果て無き荒野の朝慕らけ
一つ残った明星の
空の彼方よ
故郷よ
届かぬ文の切なさに
しのぶは父、母
妻や子よ
異国に過ぎ行く囚われの
尽きぬ思いは国のこと

昨年5月26日 心筋梗塞再発で妻久子は逝去されます。

第二次世界大戦、シベリヤ強制収容、スパイ容疑監視ので
時代荒波に翻弄されながらも直向に生き、国境を越えた
家族愛は奇跡で感動のヒューマンな物語です。

感動の涙が幾重にも頬を伝わり、身が感動にうち震えました。

90歳のご高齢にも関わらずご自身の過酷な体験を
次代を継ぐ若い人たちに伝えねばとの使命感に燃え
全国でご講演される姿に心から敬意と感謝しています。

現在、クラウディアさんとは毎週午後5時に国際電話をされておられ
クラウディアさんはいつも電話の前で待たれておられるとのことでした。

近年にない感動の物語に、多くの皆さんに知って頂きたく記事にしました。
最後まで読んで頂きありがとうございます。

古芝保治@枚岡合金工具株式会社  
【ツキを呼ぶ「経営革新」成功のポイント】
【枚岡合金工具】
文書管理【デジタルドルフィンズ】

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1949年3月 大阪市生まれ。桃山学院高校卒業後、30年間自社の金型設計・製造に携わるかたわら1983年より自社の販売・受発注管理システム独自に開発2001年よりISO9001工程認証システム等統合管理ソフトを開発。現在、金型の他、現場のアイディアを生かした「デジタルドルフィンズ」事業を立ち上げ...

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