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【毎週一問百答】「CSRは競争力アピールの道具?」

投稿日時:2008/11/29(土) 11:41rss

<質問>
最近、CSR(企業の社会的責任)が注目されています。
テレビでも、大企業がCSRを意識したCMを流しています。
そこで、質問です。
CSRは企業の競争力をつけるのに役立つと思いますか。
そもそもCSRは金儲けを目的とした「偽善」だと
思うことはありませんか。
            (明治大学商学部 倉持健さん)


倉持健さん
こんにちは、オフ会でパネラーとして発表させて頂きました
枚岡合金工具の古芝です。

学生さんから見られて「CSRは企業の競争力をつける」ツールであるとか
「CSRは金儲けを目的とした「偽善」だ!」と映るのでしょうか?

弊社の場合、経営理念の3つの柱として
1、 科学性、お客様にご満足戴くために
2、 人間性、社員の輝く人生のために
3、 社会性、モノ創りを通じて社会に貢献するために
日々切磋琢磨することを経営の隅々にまで徹底しています。
社長をはじめすべての社員の生き様であります。

お客様を応援し、社員を応援し(雇用を守り)、仕入先を応援し、社会を応援する。
企業の存在そのものが企業の社会的責任だと捉えています。

京セラ名誉会長の稲盛和夫氏の銘言に
「動機全なりや、私心なかりか」
の言葉があります。
企業活動において弊社は常に
儲かるかどうかではなく、人として正しいかどうかで判断し、
「自分さえ良ければいいのではなく、社会の利益が優先すべき」
で判断しています。

CSRは、企業CMのツールや競争力を上げる目的のものではないと思います。
CSRというモノが欧米から持ち込まれる以前から
日本では三方よし「売り手よし、買い手よし 世間よし」の経営理念が
近江商人の発祥時代より現代まで引き継がれています。

企業は、何のために存在するのか?
企業は、誰のために存在するのか?
自問自答しています。

CSRを掲げていても、自己中心的な企業の利潤追求を行う限り
数々の不祥事はあとを絶たないと思います。
法に触れなければ何をやってもよい。
見られていなければ何をやってもよい。
「偽善」と映る所以でしょうか?

経済的に豊かになったが、心が貧困になっています。

私たち中小企業の経営者は、日々の事業活動を通じて
企業のフィロソフィーや企業倫理に日々磨きをかけています。

企業は、人そのもの 
零細企業ではとりわけ人そのものです。

人は、魂を磨くためにこの世に生まれて来ています。
魂を磨くために「人のために喜んで働く」
欧米のCSRの概念を超越した企業活動を日々模索中です。

余談になりますが、
「よい魂に磨くために」と割り切ってしまえば
困難なことが起ころうが、苦なく楽しく
次々と奇跡的に道が開かれる仕組みに
どうやらこの世界はなっているようです。





古芝保治@枚岡合金工具株式会社  
【ツキを呼ぶ「経営革新」成功のポイント】
【枚岡合金工具】
文書管理【デジタルドルフィンズ】
IT経営百選 最優秀賞  中小企業IT経営力大賞

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会社概要

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個人プロフィール

1949年3月 大阪市生まれ。桃山学院高校卒業後、30年間自社の金型設計・製造に携わるかたわら1983年より自社の販売・受発注管理システム独自に開発2001年よりISO9001工程認証システム等統合管理ソフトを開発。現在、金型の他、現場のアイディアを生かした「デジタルドルフィンズ」事業を立ち上げ...

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