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反日家から親日家になっていったバーク提督の秘話 その2

投稿日時:2016/02/26(金) 22:45rss

そのバーク提督が日本にやって来て、宿舎である帝国ホテルに着いたときから

秘話がはじまってゆきました。

昨日の続き・・・

帝国ホテルの従業員「バーク様、ようこそいらっしゃいました。お荷物をお持ちしましょうか?」

バーク提督「やめてくれ、自分に最低限のこと以外私に関わるな!」

このバークさんは、戦場で多くの友人を亡くしていることから

公の場でも日本人のことを「イエローモンキー」「ジャップ」というほど

大の日本嫌いの人だったのです。

一月ほど経ったとき部屋があまりに殺風景と思ったバークは、花を一輪買ってきてコップに生けていました。

1週間ほどして夜遅くホテルに戻ったところ、生花は花瓶に生け変えられていました。

すぐにフロントに連絡して「誰がやった、なぜこんな余計なことをした。誰がやれといった    」

フロント「ホテルとしてはそのような指示は致しておりません。」

誰がやったか分からなかったそうです。

しばらくするとその花が新しい花瓶に生け替えられ、新しい花に代わっていたそうです。

そして、その花は日を追うごとに増えて行きました。

バークはホテルに「誰がやっているのか探してくれ」と依頼しました。

そして解ったのです。

バークの部屋を担当していた女性従業員が少ない給金の中から、花を買って生けていたのでした。

バークは、彼女を呼び出し「一体君はなぜこんなことをした。」

「お花がお好きだと思いましたので・・・」と彼女は答えました。

「そうか わかった、ならば君にお礼をしなければならない。受け取り給え」とお金を渡したのでした。
(米国では、サービスの対価としてチップを渡す習慣があります)

「頂く訳にはまいりません。私はただお客様にお部屋で気持ち良く過ごして頂きたいと思って

さしていただいたものですから。」

バークは、驚きました、まさかそんな風に言われるとは思ってみなかったからです。

さらに驚きの展開になってゆきます。

身の上話の展開になり、彼女のご主人も駆逐艦の艦長であり、なんとソロモン海戦で

夫を亡くしていたのでした。

バークは彼女に謝りました。「君のご主人を殺したのは私かもしれない」

それに対して彼女は言いました。「提督、謝る必要はありません。

「もし、主人が提督と対峙したときに、提督がなにもしなかったら提督が主人にやられていたかもしれません。」
「誰が悪かったというものではありません。あえていうなら
それは戦争が悪かっただけのことです」

バークは考えこみました。

「自分は日本人をこんなに毛嫌いしているのに、彼女はできる限りのことで自分をもてなそうとしている。
この違いはなんなんだろう。」と

後にバークは次のように記述しています。

「彼女の行動とモノの考え方のなかから日本人の行動規範と道義というものを知った!」

「日本人のなかには自分の立場を離れて公平に物事を視れる人が沢山いるということ」

「親切に対してお金でお返しをするのは大変失礼なことである。親切に対しては親切でお返しする」
「自分の日本人嫌いが果たして正当なモノであるのか。考え直すきっかけになった」

そして彼の日本人に対する考え方と行動が一変してゆきます。

続きは明日に・・・

 

枚岡合金工具株式会社

古芝保治

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 映像「ビッグインタビュー」

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1949年3月 大阪市生まれ。桃山学院高校卒業後、30年間自社の金型設計・製造に携わるかたわら1983年より自社の販売・受発注管理システム独自に開発2001年よりISO9001工程認証システム等統合管理ソフトを開発。現在、金型の他、現場のアイディアを生かした「デジタルドルフィンズ」事業を立ち上げ...

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